逸翁美術館について

指定文化財

当館所蔵の国指定文化財は重要文化財15点、重要美術品20点を数えます(現在は重要美術品の新しい指定はありません)。これは優れた文化財を後世に残していくための法律、文化財保護法に基づいて指定を受けたものです。

文化財保護法は、昭和24年(1949)に起きた法隆寺の火災による、建物および金堂壁画の焼失という痛ましい事故を受けて成立したもので、文化財をあらゆる災害から守り、日本の文化財を保存・活用し、国民の文化的向上を資することを目的としています。私たち文化財の所有者は、この保護法に則り、貴重な文化財を守り、なおかつ公開することを重要な使命と心得ています。

当館が所蔵する重要文化財のうち、「佐竹本三十六歌仙切 藤原高光」は元々2巻の巻物でした。それを大正8年(1919)に諸々の事情により切断することとなり、諸家に分蔵することとなったのです。当時でも文化財の破壊だ、と問題になりましたが、分断することによって海外流出を防いだという良い面も持っていました。この「佐竹本三十六歌仙切」は、元の姿であれば「国宝」に指定されていてもおかしくないことから「幻の国宝」とも呼ばれています。いずれにしろ現在では起こり得ない事柄に、時代の流れを感じずにはおれません。

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豊臣秀吉画像 伝狩野光信筆

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奥の細道画巻 与謝蕪村筆(安永八年十月款記)

重要文化財

  品名 指定年月日
1 楞伽経 巻第二(天平廿年六月廿三日願俊経) 1950年8月29日
2 寛和二年六月九日 内裏歌合 伝藤原俊忠筆 1950年8月29日
3 古筆手鑑 谷水帖 二十四葉 1950年8月29日
4 佐竹本三十六歌仙切 藤原高光 伝藤原信実絵 伝後京極良経詞書 見る 1950年8月29日
5 白描絵料紙金光明経 巻第二断簡(目無経) 1950年8月29日
6 大江山絵詞 附詞書一巻 見る 1950年8月29日
7 雙観無量寿経 巻上(天平六年聖武天皇勅願経) 1959年6月27日
8 芦引絵 見る 1959年6月27日
9 豊臣秀吉画像 伝狩野光信筆 見る 1959年6月27日
10 十巻抄(延慶二年覚巌奥書) 見る 1959年12月18日
11 三十三間堂通矢図屏風 六曲一隻 1959年12月18日
12 花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 付属籐編外櫃 見る 1963年2月14日
13 継色紙「あまつかぜ」 伝小野道風筆 見る 1975年6月12日
14 奥の細道画巻 与謝蕪村筆(安永八年十月款記) 見る 1978年12月28日
15 白梅図屏風 六曲一双 呉春筆 見る 1981年6月9日
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重要美術品

  品名 指定年月日
1 芒蒔絵棚 見る 1933年7月25日
2 伊勢集断簡(石山切)「ぬきためて」 伝藤原公任筆 見る 1933年10月31日
3 須恵器 脚付鳥蓋壷 1933年10月31日
4 晩秋遊鹿図屏風 与謝蕪村筆 見る 1933年10月31日
5 砧図(秋夜擣衣図) 呉春筆 1935年8月3日
6 地蔵十王図 見る 1937年5月27日
7 消息「一日」 藤原定家筆 1937年5月27日
8 古瀬戸印花菊文瓶子 1937年12月24日
9 古今和歌集 冷泉為條ノ跋アリ 伝藤原為家筆 見る 1938年9月5日
10 紺紙金銀字交書賢却経 巻第四・五・九・十 見る 1939年2月22日
11 紺紙金銀字清浄□尼方廣経 1939年2月22日
12 露殿物語絵巻 見る 1939年2月22日
13 蓮根図 伝牧谿筆 見る 1940年2月27日
14 袈裟襷文銅鐸 伝奈良県添上郡櫟本村出土 1942年5月30日
15 高野大師行状絵巻 1942年5月30日
16 沃懸地高蒔絵桐竹文硯箱 見る 1942年5月30日
17 後撰集 巻第十断簡(白川切)「人のもとに」 伝西行筆 1942年12月16日
18 後拾遺集 巻第十断簡(中院切)「おくれじと」 伝源実朝筆 1942年12月16日
19 元永元年十月十一日内大臣家歌合断簡 見る 1942年12月16日
20 和漢朗詠抄(金澤文庫本) 1942年12月16日
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